警官の血 [ミステリ]
2008年2月2日放送
評価:4.6
出版社 / 著者からの内容紹介
汝の父を敬え――制服の誇り、悲劇の殉職。警察官三代を描く、警察小説の最高峰誕生!
昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。
ウォッチメイカー [ミステリ]
2007年12月29日放送
評価:4.7
BOOKデータベースより
ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を十個、買っていることが判明した―被害者候補はあと八人いる!だが、いつ、誰が、どこで?尋問の天才キャサリン・ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。一方、刑事アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。会計士が自殺を擬装して殺された―事件にはニューヨーク市警の腐敗警官が噛んでいるようだった。捜査を続けるアメリアの身に危険が迫る。二つの事件はどう交差するのか?史上最強の敵、登場!時計じかけのごとく緻密な犯罪計画をひっさげてライムとアメリカを翻弄するウォッチメイカー。熾烈な頭脳戦に勝利するのはライムか殺人者か?ドンデン返しに次ぐドンデン返し。あまりに緻密な犯罪計画で読者を驚愕の淵に叩き込む現代最高のミステリー・シリーズ最新作。
楽園 [ミステリ]
「北」の迷宮 [ミステリ]
2007年6月23日放送
評価:4.6
BOOKデータベースより
不可解ではあったが、なんの変哲もない任務だった。早朝、高速道路を望む丘に陣取り、通り過ぎる車の写真を撮れというのだ。ここ北朝鮮では、車自体が少ないし、そんな時間に通行する車などいないだろうに…だが、ライトも点けず、猛スピードで走り抜けようとする黒のメルセデスが現れた。シャッターを切ったが、カメラは作動しない。電池が切れているのか、故障か。まあ、いつものことだ。署に戻った呉捜査官を待っていたのは、上司の朴だけではなかった。情報部の姜と軍部の金が、睨み合うようにして待ち構えていたのだ。いったい何事なのか?やがて、姜が密かに接触してきた。上司の朴は、慌てて呉を国境の町へと追いやる。それは迷宮の旅の始まりに過ぎなかった…。もと情報部員が匿名で放つ、知られざる国、知られざる社会で展開する、悪夢のようなサスペンス。
氷の華 [ミステリ]
リヴァイアサン号殺人事件 [ミステリ]
暗号名サラマンダー [ミステリ]
2007年5月19日放送
評価:4.6
BOOKデータベースより
テロ集団“ブラック・デス”に乗っ取られた旅客機。犯人は乗客もろとも機を爆破した。生存者は子どもたち22名のみ。その眼前で機は粉々に吹き飛んだ。それから13年。遺児の一人サマンサが事件の裏を追う―乗客の一部は犯人に拉致されたという。彼らの身に何が?“サラマンダー”、“シロッコ”なる工作員は何者か?陰謀の正体は?鍵は謎の文書とビデオ・テープ。不審な事故死を遂げた政府機関職員が息子ローウェルにそれを託した。だが調べを続けるサマンサとローウェルに暗い魔手が迫る。逃避行の中で二人がたどりついた真相は―怜悧な文学者が9.11 テロで亡くなった者たちの最期の叫びを読み尽くし紡ぎ出した国際謀略スリラーの傑作。